中村桂子さん生き物のつながり・命の続き
生涯学習のグループとして、さらにNPOとして20年目を迎えた記念特別講演会。
講師はJT生命誌研究館館長中村桂子さん。
先生の素晴らしい人生と研究の軌跡がいまつながりや続きという言葉で集約されてきているらしい。
昨夜ちょうど脳の再生についてのインタビュー番組にも出演されていてそのご活躍の場の広さに
驚くばかりだけれど、お話は易しくて、伝えたいのは子どもたちというお気持ちがひしひし。
研究者としても、女性としてもきっと世界でも最高レベル。
研究は多岐に渡り、ゲノムやDNAの難解な領域での第一人者。
それでも人間が人間としてあることの意義が根本。
命の大切さや自然の営みこそ第一義。
誰もが共感できるところを強調される。
もっと多くの方と一緒に聞きたかったと思う素晴らしい内容に
意外と少なかった参加者にちょっとがっかり。
参加予定の子どもたちの姿が見えなかったのは特に。
JT生命誌研究館ホームページ:http://www.brh.co.jp/
「ようこそBRHへ」
「生きものはつながりの中に」。これは小学校六年生の国語の教科書(光村図書)に書いている文の題です。進化、発生、遺伝などの生命現象はすべて、時間のつながりを示しています。その結果、すべての生命体は空間的な関わり合いを持ちます。つまり、生きものは時間と関係の中にあるわけです。しかも、このつながりは常に変化しています。変化をしながらつながっている存在を生み出す基本が知りたい。それが生命誌研究です。実際に基本を探し出すのは難しく、身のまわりの生きものたちをよく見つめ、科学の方法で基本を少しづつ解き明かしています。息の長い話です。
一方、国語の教科書は、小学生がみごとに読みこなし、生きものの本質がつながりの中にあることを理解してくれています。私が今ここにいるのは、お父さん、お母さんはもちろんのこと、おじいさん、おばあさん、更に遠い祖先があってのことだと気づき、おばあさんに優しくなれたという手紙をくれた子がいます。豚肉やホウレンソウが、体の中で一度分解された後、自分の体をつくる材料になるという事実から、他の生きものたちとの共通性を実感したと話してくれた子もいます。私たちも生きもの。学問としての理解は難しいけれど、日常の中でつながりを感じることは誰にもでき、それが大切なのです。そんな日常の話をどんどんホームページに書きこんで下さい。また館を訪ね、私たちのメッセージを受け止めて下さるとありがたく思います。(館長あいさつ文より)
講師はJT生命誌研究館館長中村桂子さん。
先生の素晴らしい人生と研究の軌跡がいまつながりや続きという言葉で集約されてきているらしい。
昨夜ちょうど脳の再生についてのインタビュー番組にも出演されていてそのご活躍の場の広さに
驚くばかりだけれど、お話は易しくて、伝えたいのは子どもたちというお気持ちがひしひし。
研究者としても、女性としてもきっと世界でも最高レベル。
研究は多岐に渡り、ゲノムやDNAの難解な領域での第一人者。
それでも人間が人間としてあることの意義が根本。
命の大切さや自然の営みこそ第一義。
誰もが共感できるところを強調される。
もっと多くの方と一緒に聞きたかったと思う素晴らしい内容に
意外と少なかった参加者にちょっとがっかり。
参加予定の子どもたちの姿が見えなかったのは特に。
JT生命誌研究館ホームページ:http://www.brh.co.jp/
「ようこそBRHへ」
「生きものはつながりの中に」。これは小学校六年生の国語の教科書(光村図書)に書いている文の題です。進化、発生、遺伝などの生命現象はすべて、時間のつながりを示しています。その結果、すべての生命体は空間的な関わり合いを持ちます。つまり、生きものは時間と関係の中にあるわけです。しかも、このつながりは常に変化しています。変化をしながらつながっている存在を生み出す基本が知りたい。それが生命誌研究です。実際に基本を探し出すのは難しく、身のまわりの生きものたちをよく見つめ、科学の方法で基本を少しづつ解き明かしています。息の長い話です。
一方、国語の教科書は、小学生がみごとに読みこなし、生きものの本質がつながりの中にあることを理解してくれています。私が今ここにいるのは、お父さん、お母さんはもちろんのこと、おじいさん、おばあさん、更に遠い祖先があってのことだと気づき、おばあさんに優しくなれたという手紙をくれた子がいます。豚肉やホウレンソウが、体の中で一度分解された後、自分の体をつくる材料になるという事実から、他の生きものたちとの共通性を実感したと話してくれた子もいます。私たちも生きもの。学問としての理解は難しいけれど、日常の中でつながりを感じることは誰にもでき、それが大切なのです。そんな日常の話をどんどんホームページに書きこんで下さい。また館を訪ね、私たちのメッセージを受け止めて下さるとありがたく思います。(館長あいさつ文より)
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