確かに
友人のブログから
2008-08-10 09:47:10
金メダルより価値あるものテーマ:雑 感
柔道の谷亮子選手が、
北京オリンピックで銅メダルに終わった。
「ママでも金」と言い続けたヒロインに、
惜しむ声と賞賛の声が半ばしている。
しかし、
私としては複雑な思いで結果を見ていた。
というより、
以前から、
谷選手を応援するのにためらいがあった。
谷選手は、
オリンピック前の最後の大会、
4月の全日本選手権で山岸選手に完敗している。
彼女には2度目の敗戦である。
それでも、
過去の実績と外国人に強いということで、
山岸選手ではなく谷選手が代表になった。
ナンバー2が選ばれたわけである。
実績で選ぶのなら、
選抜大会は必要がない。
背景には、
CMやスポンサー企業や、
マスコミの注目度、
テレビ局の視聴率の問題など、
連盟の打算が働いていたに違いない。
だから、
もし谷選手が金メダルを獲得したとしても、
素直に喜ぶ気になれなかった。
世界一かもしれないが、
日本では2位である。
そしてなにより、
山岸選手の無念を想う。
谷選手に勝つために彼女は渾身の努力をしただろう。
しかし優勝しても代表になれないのなら、
それ以上何をどう努力すればよかったのか。
努力は無為に終わった。
懸命に努力をして結果を出したが、
報われなかった。
マラソンの代表選考などでも、
同様なことがたびたびあった。
やはり、
谷選手は代表を辞退すべきだったと思う。
それは、
金メダルより価値があると思う。
しかし周りの環境が許さなかったのだろう。
スポーツは、
フェアなことが真髄である。
いくら激しく戦っても、
勝者を素直に讃えるのが、
感動を呼ぶ。
柔道が「礼」を重んじるスポーツなら、
山岸選手の努力への「礼」を忘れてはいけなかった。
しかし、
高校野球をはじめ、
スポーツ利権にしがみつく組織やマスコミは、
「教育的」などと口にしながら、
平気で反教育的なことをしている。
私は20年近く、
少年少女のスポーツのコーチをしているが、
子供たちに努力の大切さを指導する立場としては、
実に残念なことである。
試合に負けたとき、
次のために努力をして結果を出して喜ぼうと励ましている。
しかし、
いい結果を出しても次がないのなら、
どう話せばいいのか。
大人たちが子供をゆがめる行為を繰り返している。
銅メダルに終わったことを聞いた妻が
「それでもすごいね」
と言ったことは素直に認めるけれど。
■確かに
谷亮子選手のメダル獲得は素直に喜びたいと思いますが、金メダルについては試合前から誰もが一抹の不安を感じていたことと思います。終了後の第一声で母や妻の時間を持ちたいと言うなら、確かにオリンピックの参加を目的に努力してきた優勝者山岸選手に参加を譲るべきだったといまさらに思われます。彼女の栄光の実績がそうさせなかったのでしょうね。周りも彼女も。
でも常にスポーツにかかわってこられたゴマッジョさんの感慨には私も賛成です。歴然と勝敗が決まることがスポーツの恐さと残酷さですが、それだからこそキッパリと明白で潔くいられるのですものね。
2008-08-10 09:47:10
金メダルより価値あるものテーマ:雑 感
柔道の谷亮子選手が、
北京オリンピックで銅メダルに終わった。
「ママでも金」と言い続けたヒロインに、
惜しむ声と賞賛の声が半ばしている。
しかし、
私としては複雑な思いで結果を見ていた。
というより、
以前から、
谷選手を応援するのにためらいがあった。
谷選手は、
オリンピック前の最後の大会、
4月の全日本選手権で山岸選手に完敗している。
彼女には2度目の敗戦である。
それでも、
過去の実績と外国人に強いということで、
山岸選手ではなく谷選手が代表になった。
ナンバー2が選ばれたわけである。
実績で選ぶのなら、
選抜大会は必要がない。
背景には、
CMやスポンサー企業や、
マスコミの注目度、
テレビ局の視聴率の問題など、
連盟の打算が働いていたに違いない。
だから、
もし谷選手が金メダルを獲得したとしても、
素直に喜ぶ気になれなかった。
世界一かもしれないが、
日本では2位である。
そしてなにより、
山岸選手の無念を想う。
谷選手に勝つために彼女は渾身の努力をしただろう。
しかし優勝しても代表になれないのなら、
それ以上何をどう努力すればよかったのか。
努力は無為に終わった。
懸命に努力をして結果を出したが、
報われなかった。
マラソンの代表選考などでも、
同様なことがたびたびあった。
やはり、
谷選手は代表を辞退すべきだったと思う。
それは、
金メダルより価値があると思う。
しかし周りの環境が許さなかったのだろう。
スポーツは、
フェアなことが真髄である。
いくら激しく戦っても、
勝者を素直に讃えるのが、
感動を呼ぶ。
柔道が「礼」を重んじるスポーツなら、
山岸選手の努力への「礼」を忘れてはいけなかった。
しかし、
高校野球をはじめ、
スポーツ利権にしがみつく組織やマスコミは、
「教育的」などと口にしながら、
平気で反教育的なことをしている。
私は20年近く、
少年少女のスポーツのコーチをしているが、
子供たちに努力の大切さを指導する立場としては、
実に残念なことである。
試合に負けたとき、
次のために努力をして結果を出して喜ぼうと励ましている。
しかし、
いい結果を出しても次がないのなら、
どう話せばいいのか。
大人たちが子供をゆがめる行為を繰り返している。
銅メダルに終わったことを聞いた妻が
「それでもすごいね」
と言ったことは素直に認めるけれど。
■確かに
谷亮子選手のメダル獲得は素直に喜びたいと思いますが、金メダルについては試合前から誰もが一抹の不安を感じていたことと思います。終了後の第一声で母や妻の時間を持ちたいと言うなら、確かにオリンピックの参加を目的に努力してきた優勝者山岸選手に参加を譲るべきだったといまさらに思われます。彼女の栄光の実績がそうさせなかったのでしょうね。周りも彼女も。
でも常にスポーツにかかわってこられたゴマッジョさんの感慨には私も賛成です。歴然と勝敗が決まることがスポーツの恐さと残酷さですが、それだからこそキッパリと明白で潔くいられるのですものね。
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