国立歴史民俗博物館に
8月26日

佐倉の国立歴史民俗博物館に。
朝6時45分に家を出で9時過ぎに京成の勝田台に。
夫のフルートのお仲間が同行くださった。
まえにも一度来館したことがあるけれど
はるばる遠い博物館。
でも小学校の同窓生には
毎月1回は必ず東京の美術展巡りのため
浜松から上京される方もおられるので
それに比べれば地の利ははるかにいいわけで文句は言えない。
今回は「URUSHIふしぎMAP」。
舅が漆器を扱っていたので
今回実家整理をしながら漆器のことを何も知らないのがもどかしかった。
一人っ子の夫とすればなおさらで
地域の伝統産業の発展に精魂込めて貢献した父親の仕事を継ぐこともなく
廃業のまま在庫品は30年近く放置。
器や道具への関心も薄くて
漆器の知識・関心もゼロのまま今に至る不肖の一人っ子(&その妻)。
今更だけどこの展示会に足を運ぶ気になったよう。
私は体調のことを考えて遠出はパスしたかったけれど
少なからず関心はあるのでご一緒に。
さすがに国立の博物館。
思ったより充実していて、内容の濃いわかりやすい展示だった。
石川の輪島塗、福島の会津塗、そして舅がかかわった和歌山海南の黒江塗。
これが日本三大漆器産地。
なんか和歌山はあまり知られてない気がするけれど
他の高級漆器産地とは違う大衆路線の安価なものも多くて
生産数は日本一だったんだよ。
希少な材料である漆に信じがたい手間暇のかかる工程と技術。
そうして出来上がる美しく、堅牢な作品。
こんなに素晴らしい日本やアジアの伝統工芸品が
現代人に理解されず、
生活に生かされもせず
消滅の危機にあるかと思うとただただ心が痛む。
伝統工芸品の多くがすくなからず同じ状況なのはさらに悲しい。
よくここで取り上げてくださったと遠きをぼやきながらも感謝。
そのあとは印旛沼のウナギ屋さんで白焼きとかば焼きを仕入れ
お仲間のお宅で酒の肴にうな重のウナギ三昧。
まあもともと夫の主たる目的はこれだったわけで
相変わらず不肖の息子(&嫁)を許して下さいお舅さま。
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