多摩大学リレー講座
7月9日
多摩大学リレー講座Ⅷ春学期最終講座
「2015年夏、世界と日本の進路」
久しぶりに皆勤。
でも代表で表彰状をもらった人はなんと8回のうち7回も皆勤だとか。
前回の代表は確か埼玉から2時間かけての皆勤だった。
どこにも何時でもすごい人はいる。
多分それだけの内容の濃さ。
にもかかわらず私は眠くて眠くて、、、。
昨日料理会で疲れたこともあって
夫が留守なので本読み、ビデオを見て8時過ぎに寝て
12時過ぎに起きて3時過ぎにまた寝て
6時過ぎにはまた起きてと勝手気まま生活。
睡眠時間的にはほぼ足りているはずだけど、、、。
友人がやっぱり「寺島先生は面白いよね」という言葉に
曖昧にうなづくだけ(~_~;)
でもとにかく
2015年前半の日本の経済産業の総括と展望として
アベノミクスを超えた真の成長戦略を模索されていることはひしひし。
アベノミクスの外資依存の株高幻想の限界は毎回おっしゃっているが
ギリシャがらみのユーロー圏、上海の株の大幅下落に大きく連動する
危うい株頼みで本当の好景気が実感できるはずもない。
しかも今や日本経済の位置はアジア圏の中でもズルズル後退している。
いまだに強かった日本経済の幻想のただなかにいるような
経営者や事業者が現実を見据えて舵を取らないと。
人材不足だと巷の一主婦でも嘆いているぜ。
最もうつらうつらでも毎回講座を聞いていたおかげかも。
そして安保法制についても日本の外交の貧困さをついておられた。
特に安保条約締結時の主導者吉田茂の「回想10年」に戻り
再検討され、
吉田自身は独善に偏りがちな米国流に流されず
一方で帝国としての強権では後退しても
「強制無き自由な連邦」として隠然たる影響力を保持する英連邦のソフトパワーを
考慮し、日本の英連邦加盟を望ましいとしていたとのこと。
その幅広い世界観に改めて敬服。
そして個別的自衛権と集団自衛権も。
生真面目な日本の呼応者の集団的自衛意見の行使容認の一歩は
「米国は日本を守る責任を負っているが
日本はb里国を守る義務はない]という論点の指摘。
(私もこの件ではいつも動揺しています。)
が、しかし、個別の事態にそれぞれの国が主体的判断で行動を選択するべきで
そのためには憲法改正をせず
解釈改憲という方法を取ったがための弊害。
その安保法制を勧めたい人たちの本音は
①湾岸戦争のトラウマ<1,7兆円もの援助金を注ぎ込んだにもかかわらず
日本の金による支援は評価されなかった。やはり軍事力・武力の行使
②中国の脅威への危機感
米国との連携なくしては中国への脅威を制御できないとの思い込み
③冷戦終結後の米国にかつての超大国の威力は無く、オバマにも期待できない。
しからばその補てんを同盟国日本が肩代わりすべき。
同じ敗戦国ドイツにもイタリアにも基地は無いし
膨大な軍事費の供出もないというのも事実。
ここでしっかり考えなくちゃね。
何時までも大国幻想のアメリカと死なばもろともなんてね。
やっぱり私は戦争放棄の国のままでいい。
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