多摩大学リレー講座 北川正恭さん

百日草:昨年の花の種から咲いたもの。発芽率のいい花の色が決まっているのか同色ばかり。
早稲田大学大学院教授 北側正恭
テーマ激動期のリーダーシップのあり方
元三重県知事でマニュフェストの提唱者として有名で
そのことが政策無き、実行力無き民主党の足かせになって
小沢の空念仏にもなって相変わらず流行語としてまかり通っている。
話の切れがよく若者相手の講義にも慣れておられるので
随分活気があるわ借りやすい講義ではあった。
とにかく経済成長を続け、勝手に税収が増える時代は
利益の分配さえしていればよかったが
いまや経費は増大負債は肥大化し、税収は縮小する一方の時代。
行政は不利益・負債の分配が仕事に。
そんな激動・混乱の時代の主権は行政ではなく住民自治つまり個人個人。
オフィシャルサイトから抜粋すれば
補助金を取ってくる陳情政治。自立心のない、町の実力者の発想、これが政治行政だとしてきた制度こそ問題である。補助金等で地方を縛る制度が続く限り、首長の仕事が補助金を取ってくることに多くの時間をさかなければならない。この制度がある限り、中央省庁の補助金分配での権限が維持できれば、公民館に入口がいくつできようとお構いないしで、省益あって国益なしのゆがんだ行政が続いてしまう。自治体も説明責任がどこにあったのか。補助金で縛られているため町民に対してではなく、補助金のおりた二つの省庁に、国に、説明責任を果たしてきたのである。この制度をなくすためには中央集権をやめることが大前提であるが、この町の場合、町長は次のように言わなければならない。「料理教室、図書館を併設せよと言うのであれば、併設いたします。足りない分は町民の負担でお願いいたします。どちらを選ぶかは町民の判断です」と。町民は議論の末、負担と受益を考えて、必要最小限のものに決定をした。最も身近で負担と受益の関係が明確になる市区町村に権限と財源を移譲する。権限と責任を明確にすることで自分自身が支払った税金がどのように使われているかがハッキリすれば、自分たちの町は自分たちでつくるという意識が芽生える。そして首長も苦い薬の入ったマニフェストを掲げ、住民にも責任を与え、双方がウィン・ウィンの関係をつくり上げることこそが、自治体に求められている。四十七都道府県、三千二百ある市区町村そして国民一人一人がそれぞれの責任のもと北京の蝶々としてはばたき、そのうねりが日本中を席巻すれば、日本が変わり本当の民主主義を確立することになる。
とかっこいい発言になるが
この方自身が三重県の知事を2期務め
長期政権は癒着が生じると不出馬を表明し、国政復帰も囁かれたが、政治の根本を変えるには若い政治家を育てる必要性があると説き、早稲田大学大学院公共経営研究科教授に就任されたわけだけど
その間に十分癒着し、
一つの体制が長く続くと、習慣、思い込みによって、七、八割は動かされている。制度が制度を補完し合う制度的補完性によって、“こんなものだ”という前提で動いていると、とんでもないことが実は起こっていることに気づかなくなってしまう。
というとんでもないことも起こっていた。(ウイキベディア・知事在職中の業績より)
・2001年(平成13年)に産業廃棄物税を導入した。これにより、事業者に対し知事在職中の業績て産業廃棄物1トンあたり1000円の税金が課されることとなった。
・リサイクル製品の認定制度を充実させた。しかし、石原産業によるフェロシルト問題の誘引ともなった。
・トップセールスによりシャープの工場建設を積極的に誘致した。亀山市とあわせて135億円の補助金(多額の税金)を一社に提供し、2002年(平成14年)にシャープは亀山市に液晶テレビなどを製造する工場を建設すると発表した(参考、クリスタルバレー構想)。しかし2010年(平成22年)に稼動した堺工場完成後は、液晶テレビの主力工場は亀山工場より堺工場に移る。また、中国での液晶製造を発表し、亀山工場の施設の一部を移転すると示唆している。2009年(平成21年)9月に売却対象のうち補助金で購入した設備に関し、三重県は条例に基づき補助金の一部返還を求める方針を決定した。
・廃棄物固形燃料によるごみの有効利用を推進した。しかし2003年(平成15年)に多度町の発電プラントで火災事故が起こり、作業員や消防士7人が死傷、サイロは解体に追い込まれた。県民の間では導入を急ぎすぎたとして非難の声も上がっている。初期工事費650億円を投じ、その後の追加工事費を含め1000億円以上費やした廃棄物固形燃料プラントRDFプラントは2016年廃止が三重県議会で発表されている。建設工事をおこない、メインテナンスを担当した富士電機は施工・メンテナンス実績が皆無であったことも事故の原因であった。北川の地元鈴鹿市に工場があり、天の声が下った怪しさが伊勢新聞に報道されている。
あとは野となれ、山となれで知事廃棄物を野ざらしのまま退任されてもねえとお上手なお話にのペースにイマイチ乗り切れない私ではありました。
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