おめでとう

ブーケ:娘からの贈り物
花をもらうとやっぱりうれしい。
誕生日のお祝いの電話をくれた母の声が弾んでいた。
最近昔のお友達の何人かから電話をもらったのよ。
東京生まれの母が関西ですでに60余年。
それが最近幼馴染の東京在住の方から相次いで電話をいただいたそう。
みんなお互いが懐かしくてたまらないきっと。
雨が降りしきるこの季節思いが募る。
だけど、うれしいの一番はそれじゃなかった。
さる短歌会で作品がが入選したとのこと。
もうそれを一番に言えない江戸っ子の見栄っ張りなんだからあ、、、。
長年短歌を趣味にしてきてときどき何かしら選出されることがあって
それが励みになる。
一人で昨日の表彰式にも参加したとのこと。
たまたま会場が以前住んだことのある堺。
お知り合いの方何人かの方に声もかけられうれしかったらしい。
誰にも言ってないのに、短歌仲間の会の方にもお祝いを言われたとか。
86歳。元気に一人暮らしでがんばっているごほうびだよ。
よかったよかった。
特別賞ではなく入選だけど秀歌が全国から山とある中でだからすごい。
おめでとう
さて件の母の歌だけど
真珠色の 春の光は とどきいて 樹下のはこべに 白き花咲く
ちなみに特選は
リュック背に 胎の子 腕の子 手に引く子 つれて娘は 改札をくる
門外漢の私でも特選の歌に詠まれた情景と生活感はふつふつ。
まさに私自身の子育て時代はおんぶにだっこに手を引いてだったので涙が出そうなくらい。
それに比べると母の歌は美しい情景歌だけど平凡なので
よく選出してくださったと思う。ありがとうございます。
母がうれしさに包まれていることがうれしい。
86歳で表彰される(以下同文にしても)なんてこときっと私にはないと思うよ。
えらいなあと尊敬する。
ところで私は誕生日当日
夫は知人の訪問で飲み会となり私ひとりの晩餐。
母も姑もそんな一人の誕生日を
何回も迎えたのだなとしみじみ思う。