多摩大学リレー講座第7回寺島実郎学長


千鳥草:昨年のこぼれだねから2本発芽。カミツレによく似ているけれどその中から見分けて別に植え付け たもの。移植を嫌うがよく咲いた。
ニゲラも同じく見分けたけれど植え替えできない場所に(ー_ー)!!
講師:多摩大学学長寺島実郎
テーマ「17世紀オランダ論から見えてきたもの」
どうしてオランダなんだろうと思ったけれど講義を聞くとなるほど!!
先生は歴史から学ぶというか今を割り出していかれる考察が鋭い。
今日の日本の逼塞感を打破するためには今日に至った戦後日本の構造を再確認する必要性があり、
その中で17世紀のオランダが日本近現代史に与えた影響を考えることは
すなわちそのまま世界史にかかわり、立体的な世界認識につながるという。
確かに16世紀大航海時代の先駆けとなったスペインとポルトガルに
遅れて参戦したオランダがすでにアジアにしっかり拠点を持つ両国をしのいで
17世紀にはアジアに勢力を拡大しながら、
黄金の国と謳われた魅惑の島日本と鎖国のさなかにも唯一交易を許される国となったいきさつ。
その同じ時期のアメリカ・ロシア・イギリス・中国の動き。
俯瞰することで見えてくる立体的な世界史が日本をも浮かび上がらせる。
歴史大嫌いな私も何かそこに描かれる有機的な動きが確かに
今の日本につながってくるような面白さ。
まだ資料の岩波世界連載の能力のレッスンを読み終えてないし
随分私には難しいけどわくわくする楽しさ。
これで次なる日本がみえてくるのかな。
いまさらに気付いたが
能力のレッスンのタイトルは「本質を見抜く眼識で新たな時代を切り拓く」だった。
ブログを書きながら
さらに気づいたのは私が歴史嫌いなのは
学生時代の歴史の授業が
みんな点だったからではないかと思えてきた。
点の羅列で人物名と事件名と場所と時代を記憶することが歴史の勉強のような気がして
全然面白くなかった。
総てが縦糸と横糸になって布のように織りなしていきながら
さらに時間軸で立体になっていくものが歴史だと考えれば
その立体像を俯瞰する視点でとらえていかなくてはいけなかったんだと。
なんか今頃気づいてどうするってもんだけど
なかなかすごい私的発見だ。
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