生命力

雪柳
さくらが一斉に咲きだすと同時に
庭の花たちもそれぞれ一斉という風に勢いづく。
ほんと美しい季節。
驚かされるのは植物たちの生命力。
テラリウムの植物たちが
水も、空気も遮断した空間で成長していることには驚嘆する。

恩恵を受けているとすれば太陽のみ。
そしてその無償の命は人間や動物の糧に。
大震災の後命と向き合うニュースに触れて
がれきの続く風景を見て
それでも植物はいち早く再生して
芽を吹きだすだろうとその強靭さを信じている。
その芽生えが人々の心を励ましてくれる気がする。
昨年の12月1日は我々の結婚記念日。
その日に娘が買ってくれたバラが
いまだに花瓶にさされたまま枯れず新に目を出して、さらに根も伸びている。


正月に生けた花の菊も一枝残しておいたのが
そのまま枯れずに
先日ついに花まで咲かせた。
そして根も出てきている。
水だけでまた新たな命を再生している。
我が家にはそんな植物もいっぱいいて
花材で使ったドラセナはもう何年もそのまま花器で生き続けている。

会社の移転で捨てられる運命だったバキラの鉢も娘の命乞いで
我が家で大木に。
それぞれの生命力がすごい。
あらためて命あることの大切さ思う。