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メリエンダのティータイム

お茶飲みながら気楽・気軽・気ままにつづる日々雑感。姑99歳を1昨年、母96歳を昨年続けて見送りました。これからは老夫婦の二人暮らし。


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丸元淑生さん

丸元淑生のシステム料理学―男と女のクッキング8章 (文春文庫 ま 4-1)丸元淑生のシステム料理学―男と女のクッキング8章 (文春文庫 ま 4-1)
(1982/06)
丸元 淑生

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私が料理が単に家族が食べる食事を作るということではなく、
理論や科学的根拠に裏づけられた食を考え
調理をシステム化して
栄養と味覚と素材を調和させて健康を維持し、質の高い生活を送る
基本と考えるきっかけは丸元さんの
システム料理学という本との出会いだった。

 その考え方は目からうろこで、食の大切さと面白さを教えてもらった。
この本を最初に手にしたのが1982年のこと。
余談だがこの本を教えてくれたのが
総務大臣、元鳥取県知事夫人片山弘子さんだった。
彼女も数冊買ったと思うけど私も数冊かって母や妹にすぐ配った。
彼女の合理性にぴたっとあった本だったと思う。
彼女の日常はすでにシステマチックで料理以外にも知的な配慮が行き届いていた。
料理に関していえば、当時まだ子供は我が家と同じ3人で子育て真っ盛り。
彼女は圧力鍋を駆使し、ようやく最近私が買った
フードプロセッサーをすでに使いこなしていた。
この間フードプロセッサーを買って彼女を思い出したばかりで
また思い出すことになった。

丸元淑生のクック・ブック (文春文庫)丸元淑生のクック・ブック (文春文庫)
(1994/03)
丸元 淑生

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なぜって旅行中に読む気で借りたこの本がきっかけ。
この本は1994年発刊でシステム料理学より12年もたち、
丸元さんの栄養学や調理法が多くの賛同者を得て
文学者としてより、料理研究家としての評価と知名度が高くなっていた。
そしてその12年間で彼の料理学がずいぶん進化していた。

ならばその後あまり彼の本を読んでなかったので
久しぶりに丸元さんの近著が読みたなと思って検索して
すでに彼は2008年に食道がんで74歳で亡くなっていたとはじめて知った。
あまりに信じられない結果に愕然とした。
スーパーヘルスの作家ががんで74歳でなくなってしまうなんて。
またもや余談だけれど
弘子さんも悪性リンパ腫で2009年に58歳で亡くなられた。

この間私はまたもやサプリを注文したばかり。
すべてとは行かないけれど
彼のいうところでできるところはなるべく程度に意識していたつもり。

それからあれこれネットで関連記事を読むうちに
食は命をつむぐけれどすべてではないと改めて深く感じた。
知識と知恵を注ぎ込んだ食を実践してもなお
がんに倒れる人もいれば
酒もタバコも好きなだけたしなんで不摂生と思われる
生活習慣でも長生きの人もいる。
そうあまり思い込みすぎずに鷹揚に
ほどほどに、好きなことはあまり我慢せずにがいいのかも。
それに
40代でなくなった丸本さんのお父さんの遺伝子からいえば
超長寿を全うされたと言えるかもしれない。
ここ2,3年肩の力を抜いていたので
ショックは小さくてすんだ。
これからの食を再構成しようと思っていた矢先なので
ちょうどよかったかも。
などといいながら性懲りもなく今度は
粗食のすすめ 幕内秀夫 を参考にすべきかなんて思っている。
粗食のすすめ (新潮文庫)粗食のすすめ (新潮文庫)
(2003/04)
幕内 秀夫

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My profile

Author : merienda

創造力と想像力で楽しむ暮らし。現在山に夢中。お花大好き。月1回の男の料理会。東京在住。1昨年末99歳の姑を、昨年母(96歳)を自宅で見送りました。金婚式を終えた老夫婦の新しい暮らし始まりました。
写真はカシニョール「おやつの時間」
メリエンダはスペイン語でおやつ(間食)のこと。

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